- 「部長は今日も休みらしいよ」
- 「いくらなんでもあの課長休みすぎじゃない?」
管理職でいつも休んでいるような人っていますよね?
私の周りにも何人かそういう人がいてます。
一般職だと仕事に追われる日々なので、休むと仕事がたまるので休みすぎるということがあまりありません。
しかし管理職だと部下を管理するのが主な仕事なので、休んでも仕事がたまることはありません。
だからそれを利用して有給ばかりとっている管理職がいるのです。
ほんと部長が会社を休みすぎ 1週間に1日しか来ない
— のん (@loveraynebilal) October 18, 2016
うらやましいと思う一方で「こんなにこっちは働いているのにずるい!」という気持ちがあります。
そこで今回は「管理職が休みすぎる理由」と「上司が休みすぎのときの対処法5選」についてご紹介します。

読むと自分の部署の管理職が休みすぎなときに、どうすればいいのかがわかります。
管理職が休みすぎる理由

会社から休むように指示があるから
最近は社員の有給取得率が世界でも低いことが問題視されています。
そしてブラック企業や過労死の問題もあり、国を挙げて様々な取り組みが行われました。
プレミアムフライデーとして、月末の最終金曜は午後3時に仕事を終えるような動きもありました。
《参考データ:経済産業省|プレミアムフライデー ~月末金曜、豊かに過ごそう》
そして有給取得を最低5日しないと罰則を受けると厚生労働省からも指示があります。
《参考データ:厚生労働省|年5日の年次有給休暇の確実な取得》
そのため日本を上げて、従業員は積極的に休みを取るように企業は言われています。
そういう背景もあり、管理職に対しても会社から「積極的に休むように」指示があるのです。
そのため管理職は10年前から比べてずいぶん休むようになっています。
管理職は働き方が自由だから
管理職には残業手当がありません。
そのため何時間残業しても給料が増えることがありません。
つまり管理職は何時から働いても、何時まで働いても給料は同じです。
それは働き方に制限がないことを意味します。
だからがんばっていても同じ給料ですし、さぼっていても同じ給料です。
よって管理職が一度やる気をなくして休みがちになると、クセになってしまうのです。
だってどうせやってもやらなくても同じ給料なので。
管理職は結果が重要視されるから
管理職は「一日何時間働いたか?」より「どんな結果が出たか?」が重要視されます。
だから結果さえ出ていればさほど毎日朝から晩まで働かなくてもいいのです。
そのためできる管理職でも休みがちの人はいます。
会社で結果を出していれば、会社のルールの範囲内で休んでも文句はいわれません。
たとえ一般職から見て、休みすぎに見えても会社の上層部的には問題ないからです。
管理するのが仕事だから
管理職の仕事は文字通り「管理すること」です。
部下の管理をして、仕事で結果を出すのが仕事です。
つまり部下がしっかりしていて、管理する必要がさほどなければ仕事があまりないのです。
もしくは時間をかけなくても管理できるような仕組みがあれば、管理職が休みすぎでも会社はまわります。
そのため要領がいい管理職は休みすぎになりがちになります。
【関連記事】
>>管理職は無能ばかりに感じる理由と無能なときの対処法。
上司が休みすぎのときの対処法5選

自分も休む
上司が休みすぎで納得いかない人は、自分も休んでしまいましょう。
上司が休んでいるので文句を言われる筋合いはありません。
そのせいで仕事が滞ってしまうときは、そのことを上司に報告しましょう。
欠勤してまで休むことはいけませんが、就業規則内で休んでいるのに仕事が滞留するのは、仕事を与える会社側の責任でもあります。
しかし腹いせに休んでいては会社も納得しないので、それなりの理由を作って休むようにしましょう。
【関連記事】
>>仕事をよく休む人の特徴とズル休みの見分け方
管理職が会社のルールに逸脱していないか確認する
管理職で休みすぎな人がいる場合は、就業規則に違反していないか確認しましょう。
会社の規則は誰でも閲覧できるようにしてあるはずです。
休みすぎだと感じたときは就業規則がどうなっているのか確認しましょう。
もし有給休暇の残日数を超えて休んでいる場合は、欠勤した日は給料がでないなどのペナルティーを受けているはずです。
この場合はペナルティーを受けてでも休む理由があるのでしょう。
しかし就業規則を違反しているにもかかわらず、人事部が気付いていないときは、会社に告げ口しておきましょう。
上司といえどもルール違反は言語道断です。
【関連記事】
>>会社のルールが多すぎて混乱する。どうやって守ったらいい?
雑談をして理由を聞く
管理職が休みすぎで気になる場合は理由を直接聞いてみましょう。
- 納得がいっていない
- 腹が立っている
- 単純に気になる
- 心配している
とにかく気になる場合は聞いてみるといいでしょう。
しかしダイレクトにいきなり聞くのは失礼になる場合があります。
聞くためのコツは出社したときに雑談をすることです。
雑談する中でそれとなく休んでいる理由を聞いてみましょう。
- 仕事以外で最近何をしているか?
- 休みの日は何をしているか?
- 直近の休みで何をしていたのか?
- 最近休みがちだけで大丈夫か?
とにかく核心の質問である④の前に雑談を必ず挟みましょう。
雑談しながら④に近い質問を投げかけていって、徐々に核心の質問をしてみましょう。
そして質問するときは興味本位で質問しているのではなく、心配しているという感じで質問すると印象がよくなるでしょう。
「最近休みがちだからみんな心配している」というニュアンスで質問すると親切で聞いているという感じになります。
仕事に対して悪影響なときは相談する
管理職であるあなたの直属の上司が休みすぎで仕事に影響が出ている場合は、直接その上司に相談してみましょう。
相談するときは「あなたが休みすぎなせいで仕事に影響が出ている」という直接的な言葉は避けましょう。
それは相談しているのではなく、喧嘩をうっているだけです。
なるべく人に話題のスポットを当てずに、「○○の承認や○○の管理が後倒しになっていて、納期に支障が出ている」など仕事にスポットを当てた言い方をしましょう。
あくまでこれは仕事の相談なので、上司には解決する義務があります。
そして勘のいい上司なら向こうから謝ってくるはずです。
「私が不在のことが多いので申し訳ない」と言ってくれる管理職であれば、話が早いです。
自分が休んでいる影響が仕事に出ないように、一緒に考えてくれるでしょう。
自分が休んでいるせいだとわかっているのに解決する気がない上司なら、別の方法を考えましょう。
上司の上司に相談する
休みすぎな管理職に相談しても問題が解決しない場合は、その上司より上の人に相談しましょう。
上の人に相談するときは必ず一度休みすぎな直属の上司に相談はすましておきましょう。
直属の上司に相談せずに、上司を飛び越えて相談するのはルール違反です。
上司に相談しても解決しない場合は、飛び越えて相談してもある程度許されます。
このときも必ず個人的な怒りや不満は抑えて、上司の休みすぎが仕事に悪影響が出ていることを伝えましょう。
そして自分が考える解決策や希望を上司より上の人に伝えましょう。
その後、上の上司は休みすぎな管理職と解決に向けた打ち合わせをしてくれるはずです。
まとめ

簡単なストレス発散法は自分も休むことです。
管理職が休みすぎなときは、自分も休みすぎなくらいビシバシ有給をとりましょう。
有給休暇を取ることは社員の権利です。
ただし、管理職が休みすぎなときは悪意がある場合とない場合があります。
休みすぎだからといってすぐに感情的にならないようにしましょう。
そして管理職が休みすぎなときにきちんとした理由がある場合があります。
家族や本人が病気の場合もありますし、会社から休むことを要求されるときもあります。
少しでも会社のことをおもうのであれば、まずは理由から調査してみましょう。
理由を知った上で、管理職の休みすぎが仕事に支障があるのであれば、会社に相談しましょう。
それで解決できれば、それ以上は干渉しすぎないようにしましょう。
会社で休む時は基本的にはお互い様です。
少しは寛容になって、休みすぎな管理職を許せる気持ちも持ちましょう。