会社ではいろんなハラスメントが横行しています。
- パワーハラスメント
- マタニティハラスメント
- モラルハラスメント
- セクシャルハラスメント
数えればキリがないくらいです。
私は事務職歴20年なので今まで様々なハラスメントに遭遇してきました。
その中でも人が安易に口にしてしまうのは容姿ハラスメントです。
聞いていてつらいハラスメントも多く、退職していく人もたくさん見てきました。
しかしハラスメントと戦って堂々と出社しつづけている人もいるのも確かです。
どちらがいいのかは状況やその人の心持ちによるでしょう。
今回は容姿ハラスメントを受けたときの対処法をお教えします。

読むと容姿ハラスメントを言われたときの振る舞い方がわかります。
容姿ハラスメントをする人の特徴

よくしゃべる人
おしゃべりな人は容姿ハラスメントしがちです。
なぜなら目についたことやおもしろいことをなんでも話すので、悪気がなくても嫌なことを口走ってしまうからです。
またおしゃべりな人は常に話すネタを探しています。
そのため人の見た目や特徴はすぐ目につくのでつい話してしまいます。

「正月に太る人って多いよね~」

「はい…(今私を見て言ったよな)」

「髪の毛が多かったら冬も頭があったかいよね」

「はい…(今俺の頭を見て言ったよな)」
【関連記事】
>>職場で雑談がうるさいときの対策6選!おしゃべり好きの特徴とは?
いじることがおもしろいと勘違いしている人
芸人の容姿いじりを見て、自分も同じように会社でする人です。
芸人は容姿いじりされれば、注目もしてもらえて、テレビやイベントに呼んでもらえるようになります。
そしていじられることで収入も増えることにつながります。
ですので芸人は容姿をおもしろく言われるのを歓迎しているのです。
しかし職場の人がいじりをするのは収入も上がりませんし、ただのいじめです。
いじる人以外は誰も心の底では笑ってはいません。
人の容姿の変化に敏感な人
容姿をいじらなくても人の容姿に敏感に反応する人は容姿ハラスメントになります。
- 太っている
- やせている
- 髪が長い
- 髪が薄い
- 肌が汚い
- 背が低い
- 背が高い
など容姿の変化を発言するということは容姿ハラスメントになる可能性が高いです。
なぜならハラスメントというのは言われた人が気にしていればNGになるからです。
職場の人くらいの関係であれば自分の容姿のどこを気にしていて、気にしていないのか判別がつきません。
そのため不用意に容姿の変化を指摘すると容姿ハラスメントになります。
普段からパワハラ気味の人
普段からオラオラ系やジャイアン体質の人は容姿ハラスメントも簡単にしてきます。
なぜならいつも偉そうな命令や指示が多いので「自分はえらいからコイツには何を言ってもいい」と本気でおもっているからです。
そのため発言や命令がエスカレートして容姿についても嫌なことを言ってきます。
そういう人は容姿ハラスメントしているということにも気づいていません。
【関連記事】
>>職場で怒鳴る人って怖い!?怒鳴る人の考え方と怒られたときの対処法
自分の見た目に自信がある人
自分の見た目に自信がある人は人の容姿に口を出してきます。
自分が悩んでいないので、人もさほど悩んでいないと軽く考えているからです。

「痩せるのなんて簡単だよ。ただ走ればいいんだから。」

「そうですね…(太っているのは体質で、膝が痛いので走れないんだよ)」

「肌なんて毎日お風呂に入っていたらツルツルだよ。」

「そうですね…(もともとの肌質で全然違うんだよ)」
そんな感じだから悪気なく
「なんで痩せないの?」
「なんでスタイルのいい服を着ないの?」
とかなぞの「なんで?」が発動します。
こういう人は自分が容姿ハラスメントしているとはちっとも思っていません。
容姿ハラスメントをされたときの対処法

容姿ハラスメントにあうとショックで傷つきます。
その後は自分がどうしたいのかで行動を変えましょう。
そのまま静かに同じ職場で働き続けるか、戦うかで大きく行動が変わるからです。
言われた内容や状況を記録する
容姿ハラスメントにあったときは内容を記録しましょう。
言われた状況と時間、相手などを何かに記録しましょう。
ボイスメモやメールなどの物的証拠があれば尚良しです。
まずは容姿ハラスメントにあった証拠を集めるのが出発点です。
- 悪口を言われたメール
- 容姿ハラスメントを受けた音声
- ハラスメントを受けた会議の議事録
- 職場の人の証言
忘れる努力をする
容姿ハラスメントにあったが
「相手をそんなに憎んでいない」
「相手は悪気があって言っていない」
そういうことであればハラスメントにあった事実は忘れたほうがいいかもしれません。
なぜなら争いになると大変な労力が必要になるからです。
容姿のことを言ってくるのは嫌だけど、我慢すれば許せるのであれば水に流すのもいいでしょう。
わざとでない場合や軽く言われてしまった場合は、本人に「気にしてるから言わないでくれる?」と伝えるくらいで留めておきましょう。
【関連記事】
>>職場の孤立はどうでもいい思うのが得!割り切る方法とメリット!
逃げるか戦うか決める
我慢できないときは
「戦う」か「逃げる(環境を変える)」
どちらか選択しましょう。
一度、会社や上層部に話が流れると本人との全面戦争がはじまります。
「相手を辞めさせたい」
「自分に謝らせたい」
そういう気持ちであればハラスメントを受けた記録をとって、総務部や労働基準監督署へ連絡しましょう。
しかし事を荒立てずに静かに暮らしたいのであれば「逃げる」選択肢を選んでもいいでしょう。
逃げるなら職場環境を変更する
容姿ハラスメントをしてくる相手と離れられるように、自分の環境を変えましょう。
部署を変えるのもいいですし、仕事内容を変えるのもいいでしょう。
とにかく容姿ハラスメントする相手と関係がない状況を作りましょう。
自分でそういう環境を作るのが難しい場合は、総務部か上司に「業務内容の相談」として話をすることにしましょう。
テレワークをして相手に会わない方法もあります。
とにかくハラスメントのことは秘めて、相手に会わないような環境を作りましょう。
【関連記事】
>>会社員がつまらないのはなぜか?つまらないなら働き方を変えてみよう
戦うなら容姿ハラスメントの内容を会社に伝える
「どうしても許せない」
「会社の人達に知られても構わない」
そういうことであれば会社や労働基準監督署に相談しましょう。
ただ相談する前にしっかりと容姿ハラスメントを受けた証拠をたくさん集めましょう。
口頭で言われたのならスマホに録音しましょう。
録音できるアプリはたくさんあるので気に入ったものをインストールしておきましょう。
メールはそのまま記録になるのでどこかに保存しておきましょう。
どちらも容姿ハラスメントを受けた状況や流れを記録しておくとより安心です。
証拠がそろったら出るとこに出て戦いましょう。
ただしどれだけ圧勝しても「相手の賞与減額」や「相手からの謝罪」などの小さな罰しか与えられないかもしれません。
相手を会社から追い出すことは相当なひどさでないとできません。
転職する
労働環境も変えられないし、全面的に戦う気もないのであれば転職を考えたほうがいいでしょう。
働く会社は自分の意志で変えることができます。
どうして容姿ハラスメントを我慢できないけど戦いたくないときは転職しましょう。
あなたには職業選択の自由があります。
つらい思いして働き続けるメリットがなければ、自分で働く場所を変えましょう。
そうすれば容姿ハラスメントのことを悩む必要はなくなります。
まとめ

容姿ハラスメントを受けると嫌な気持ちになります。
しかし行動する前にまずは冷静に分析しましょう。
- 相手はわざと言っているのか?
- 日常的にひどい人なのか?
- 我慢すれば仕事を続けられるのか?
- 絶対に許せない相手なのか?
注意しても改善されない相手なのであれば自分の労働環境を変えてもらえるように会社に相談しましょう。
- 新しい仕事にも挑戦したいから
- 違うスキルも身につけてマルチな人になりたいから
- テレワークで通勤時間も効率的に働きたいから
会社にとってプラスな理由なら労働環境を変えてくれる可能性はグンと上がります。
また相手と戦う覚悟があるのであれば、記録や証拠をそろえて会社に相談しましょう。
しかるべき罰を与えてくれるはずです。
労働環境も変えられないし、会社にもあまり知られたくない場合は転職するのがいいでしょう。
できれば時間をかけて会社を吟味し、いい会社に転職できれば最高です。