- 「転職先が決まってから退職を伝えたら何か言われる?」
- 「内定をもらってから、何か裏切っているような気持ちになる」
そんな悩みはありませんか?
私はいままで2回転職してきました。
転職活動中はとてもつらい気持ちでしたが、前向きにがんばりました。
そして内定をもらえたら、次は会社に退職を告げなければなりません。
在職中に転職活動をすると何か裏切っている気持ちになり、とても苦しいです。
それに退職を伝えた時に「この裏切り者が!」と心で思われそうです。
そこで今回は「転職先が決まってからの退職が裏切りと思われる理由とうらまれない対処法」をご紹介します。

読むと退職を伝えるときも堂々とすることができますよ。
転職先が決まってからの退職が裏切りと思われる理由

恩をあだで返していると思われるから
在職している会社はたくさんのお金をかけてあなたを育てています。
そして上司や先輩もあなたのことを考えて、たくさんのことを教えてきました。
しかし「転職先が決まっているから辞めます」と言われると一方的に別れを告げられることになるのです。
だから上司からしたら「ここまでお前をがんばって育てたのに逃げるように辞めるのか!」と裏切られた気持ちになります。
黙って活動していたことがバレるから
退職するときに転職先が決まっていることを伝えると、在職中に転職活動をしていたことがバレてしまいます。
ウソをついているわけではありませんが、毎日顔を合わせて働いているのにずっと黙っていたことになります。
良い上司との関係であれば仕事のことだけでなく、プライベートのことも話すこともあるでしょう。
しかしさすがに転職活動をしているということは言えません。
報告義務があるわけではありませんが、それが上司が腹立たせる原因となります。
会社側に引きとめるチャンスがないから
退職するときに「転職先がもう決まってるから」と言われると会社側は引き止めるチャンスがありません。
転職先の出社日だいたい決まっているはずなので、有無を言わさず退職を許すことになります。
円満な退職というのはまず話しあいから始まります。
そして次のようなことを会社側と退職希望者で話しあいます。
- 辞める意思は固いのか?
- 何か不満があって辞めたいのか?
- 不満を解消できれば続けてもらえるのか?
その後、どうしても希望とマッチしなければ退職する流れになります。
そういう流れをすっ飛ばして「転職先が決まっているから」と言われれば裏切りと思われるかもしれません。
転職活動中は会社の仕事のことを考えていないから
在職している会社はあなたに仕事のことを常に考えてほしいとおもっています。
就業中はもちろんのこと、できれば休みの日でも考えてもらえるほうが理想的です。
しかし在職中に転職活動しているということは、まったく会社の仕事のことを考えていないことになります。
会社の仕事のことなんかほっといて、次の転職先のことばかり考えているわけですから。
つまり転職先が決まってから退職を伝えられると「転職活動している期間はウチの会社のことはまったく考えていなかったんだね。仕事を何だとおもってるんだ!」と思われてもしかたありません。
それが会社に対する裏切りになるわけです。
みんなガマンして仕事しているから
仕事というのはつらいものです。
しかしみんなお金のために毎日がんばって働いています。
同じ会社の人たちは同じようなつらさの中、協力してがんばっています。
ですがそこから抜け出そうとする人は裏切り行為にうつります。
しかも「もう次が決まっているのでさよなら」というような態度で抜けられると、抜け駆け行為だと思われるでしょう。
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転職先が決まってからの退職でもうらまれない対処法

事前に退職の意思があることを相談しておく
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突然退職すると裏切りと思われがちなのは、事前相談がないためです。
いわゆる根回しというやつで、事前に耳に入れておくというのが非常に大事になります。
とくに直属の上司や近い先輩にはそれとなく前もって相談しておきましょう。
そうすると実際に転職先が決定してから退職を伝えても裏切りとは思われません。
注意しておきたいのは「退職します」と言い切ってはいけません。
そうなると転職先も決まっていないのに退職しないといけない空気になります。
だからあくまで「悩んでいる」「辞めることも考えている」という相談ベースで耳に入れておきましょう。
退職を伝える時期や人を間違えない
裏切りと思われないためには退職を伝えるタイミングや伝える人を絶対間違えてはいけません。
たとえ転職先が決定していたとしても、きちんと順序を踏んで誠実に対応していけば問題ありません。
まず退職を伝えるタイミングは繁忙期は避けることです。とくにどこの部署でも忙しい月末月初は避けるようにしましょう。
そして必ず直属の上司にまず退職を伝えましょう。
誤って先輩に伝えたり、上司の上司に伝えると大変なことになります。
引き継ぎはしっかりやる
後任者への引き継ぎは完璧にしましょう。
会社が1番気にしているのは、あなたが辞めても会社が回るのかどうかです。
経営者の目線でいえば、あなたが辞めても利益が落ちなければまったく問題ありません。
しかし引き継ぎが上手くできなければ、利益が落ちる可能性があるので恨まれます。
だから辞めるからには、職場に迷惑がなるべくかからないようにしましょう。
手順書や引き継ぎ書はきっちりと作り、引き継ぎのためにはいくらでも残業しましょう。
引き継ぎが上手くいけば、たとえ退職を伝えたときに怒られたとしても帳消しになります。
退職希望日をきちんと話し合う
転職先が決まっているからといって一方的に退職日を設定するのはやめましょう。
会社にも会社の都合があります。
一方的に従業員になんでも決められると困ります。
それでなくても会社側は急に伝えられた話です。
双方話し合いの上で退職日をきっちり決めましょう。
もしどうしても転職先の入社日と被るときは正直に今の在職先に相談しましょう。
黙って転職活動をしていただけで会社側はいい気持ちではありません。
ですので辞めることを告げたら正直になって誠意を持って話し合いしましょう。
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労働者の権利を押し付けない
労働組合や労働組合基準法によって従業員の権利は有利に保証されています。
たとえば以下のようなことです。
・退職届は一方的に提出でき、退職の申し入れから2週間経過すると雇用契約が終了
・退職を出したあとの有給はすべて取得できる
・引き継ぎ業務を必ずしないといけない義務はない
しかし全部を主張して行使してもらおうとすればトラブルのもとです。
確かに法律違反ではないですが、話し合いや相談というのは最終的に人と人です。
相手側が納得しないと結局うまくいきません。
双方が妥協できるところは妥協しないと話し合いは決裂します。
在職先の主張もたまには飲んであげましょう。
最後まで仕事をしっかりやる
後で恨まれないためには在職中の会社は最後まできっちり働きましょう。
あなたは退職届を出した時点で、法律的には2週間経てば退職できます。
ですが裏切りと思われないようにするには、最後まできっちり仕事をすることです。
退職を伝えたときに少しもめたとしても、最後の日まで汗かいて会社に貢献しようとする姿を見せれば恨まれることはありません。
あだから最後まで気を抜かずに働きましょう。
まとめ

転職先を決めてから退職を伝えても裏切りと思われないためには、話し合いが大事です。
会社に裏切りと思われるのは、突然のことだからです。
ですので転職する意思があるのならまずは相談ベースでいいので上司の耳に入れておきましょう。
そうするとあとの態度がまるで違います。
相談したあとは転職活動をして内定を勝ち取りましょう。
その後、転職先が決まった状態で会社に伝える必要があります。
そのときも慎重に上司に話を切り出しましょう。
正直に話して、最後の日まで一生懸命に働けば「裏切り」なんて思われません。
誠実に行動すれば恨ませれるようなことにはならないでしょう。